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千葉医学雑誌一覧 |
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千葉医学 83
(2) :41-71, 2007
■第84回千葉医学会総会案内
■第83回千葉医学会学術大会・第44回日医生涯教育講座 (和文・PDF)
特別講演 肝臓癌の臨床 -画像が開く先端医療-
大藤正雄(和文・PDF)
招待講演 変貌しつつある肝炎治療 -肝癌発症の抑止に向けて-
横須賀 收(和文・PDF)
■原著
ヒヨコ実験的強度近視眼へのレンズ矯正は正視化を抑制する
伊藤 彰 川端秀仁 安達恵美子 (英文・PDF/HTML)
千葉大学医学部附属病院歯科・顎・口腔外科における慢性下顎骨骨髄炎症例の臨床統計的観察
村野彰行 椎葉正史 武川寛樹 横江秀隆 鵜澤一弘 丹沢秀樹 (和文・PDF)
■話題
第1回 千葉神経内視鏡ハンズオンセミナー 〜安全・低侵襲な脳神経外科手術〜報告記
松野義晴 森 千里 村井尚之 長谷川祐三 堀口健太郎 佐伯直勝 花澤豊行 岡本美孝 (和文・PDF)
■海外だより
University of Houston留学記(和文・PDF)
三浦 玄
■学会
第1130回千葉医学会例会・第27回歯科口腔外科例会(和文・PDF)
第1141回千葉医学会・第6回千葉大学大学院医学研究院胸部外科学・診断病理学教室例会(和文・PDF)
■編集後記 (和文・PDF)
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●ヒヨコ実験的強度近視眼へのレンズ矯正は正視化を抑制する
伊藤 彰1) 川端秀仁2) 安達恵美子3)
1)千葉大学大学院医学研究院視覚病態学
2)かわばた眼科クリニック
3)山王病院感覚器病センター
抗菌薬の発達により顎・口腔領域の骨髄炎は以前にくらべて減少傾向を示しているが,いまだ慢性化,難治性となり治療に苦渋する症例も少なくない。病態を把握し,治療の指針とするために下顎骨骨髄炎について統計的観察を行った。
1990年1月から1999年1月までの10年間に千葉大学医学部附属病院歯科口腔外科において経験した14症例を対象としてその病態を分析し若干の文献的考察を加えて検討した。
症例の構成は男性が多く10例であり,50歳以上が9例と多数を占めていた。腫脹と疼痛を主訴に受診することが多く,他覚的にはエックス線所見で骨溶解像,皮質骨の肥厚といった所見がみられた。全症例において歯性感染症が原因と考えられ,1例を除いて大臼歯が原因歯であり,病名は根尖性歯周炎,辺縁性歯周炎,智歯周囲炎が多数であった。起炎菌はStreptococcus sp. およびNeisseria sp. がそれぞれ6例,5例に検出された。全症例に対し,抗菌薬投与を行ったがそのうち,外科処置も必要であったのは9症例であった。またそのうち6例では高圧酸素療法を併用した。再発もなく良好な経過をたどったのは11例であったが残りの3症例は遷延化症例であった。3例の遷延化症例は平均27.3歳(11,14,57歳)であった。特に11歳,14歳の症例では病悩期間がそれぞれ4か月,24か月と非常に長期にわたっており,これは若年者で慢性化してしまった下顎骨骨髄炎は難治性となりやすいことを示唆するものである。
歯性感染症は日常の臨床で高頻度に遭遇する病態であるが多くの場合は適切な歯科処置,投薬にて改善する。しかしながら稀に自験例のように骨髄炎に進展することがあり,その場合には治療も困難となることから早期の適切な対応が極めて重要であると考える。
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●千葉大学医学部附属病院歯科・顎・口腔外科における慢性下顎骨骨髄炎症例の臨床統計的観察
村野彰行 椎葉正史 武川寛樹 横江秀隆 鵜澤一弘 丹沢秀樹
千葉大学医学部附属病院歯科・顎・口腔外科
抗菌薬の発達により顎・口腔領域の骨髄炎は以前にくらべて減少傾向を示しているが,いまだ慢性化,難治性となり治療に苦渋する症例も少なくない。病態を把握し,治療の指針とするために下顎骨骨髄炎について統計的観察を行った。
1990年1月から1999年1月までの10年間に千葉大学医学部附属病院歯科口腔外科において経験した14症例を対象としてその病態を分析し若干の文献的考察を加えて検討した。
症例の構成は男性が多く10例であり,50歳以上が9例と多数を占めていた。腫脹と疼痛を主訴に受診することが多く,他覚的にはエックス線所見で骨溶解像,皮質骨の肥厚といった所見がみられた。全症例において歯性感染症が原因と考えられ,1例を除いて大臼歯が原因歯であり,病名は根尖性歯周炎,辺縁性歯周炎,智歯周囲炎が多数であった。起炎菌はStreptococcus sp. およびNeisseria sp. がそれぞれ6例,5例に検出された。全症例に対し,抗菌薬投与を行ったがそのうち,外科処置も必要であったのは9症例であった。またそのうち6例では高圧酸素療法を併用した。再発もなく良好な経過をたどったのは11例であったが残りの3症例は遷延化症例であった。3例の遷延化症例は平均27.3歳(11,14,57歳)であった。特に11歳,14歳の症例では病悩期間がそれぞれ4か月,24か月と非常に長期にわたっており,これは若年者で慢性化してしまった下顎骨骨髄炎は難治性となりやすいことを示唆するものである。
歯性感染症は日常の臨床で高頻度に遭遇する病態であるが多くの場合は適切な歯科処置,投薬にて改善する。しかしながら稀に自験例のように骨髄炎に進展することがあり,その場合には治療も困難となることから早期の適切な対応が極めて重要であると考える。
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●千葉大学における人体骨標本の保管環境整備と医学研究の推進に向けて
松野義晴1) 森 千里1) 村井尚之2) 長谷川祐三2) 堀口健太郎2) 佐伯直勝2) 花澤豊行3) 岡本美孝3)
1)千葉大学大学院医学研究院環境生命医学,2)脳神経外科学,3)耳鼻咽喉科・頭頚部腫瘍学
平成18年12月16日および17日に本学脳神経外科学が主催し,耳鼻咽喉科学教室と環境生命医学教室が協力して「第1回千葉神経内視鏡ハンズオンセミナー」を開催しました。本セミナーは,本学の医学教育と研究のために提供いただいた献体者を用い,安全かつ低侵襲な脳神経外科手術の体得を目指す脳外科医を対象に開講しました。セミナーでは,課題である「内視鏡経鼻的蝶形骨洞手術」「脳室内操作,血腫除去術」の講義を受講したのち,内視鏡を用いた実習を行いました。受講生の多くから,セミナー内容が非常に“有意義”であったとの意見が寄せられました。
本誌では,本学において初めて開催したセミナーの様子について紹介します。
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