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千葉医学雑誌

千葉医学雑誌一覧
 
千葉医学 92 (1) : 1〜38, 2016

話題
医学用語語源対話 X
 杉田克生 池田黎太郎(和文・PDF
千葉医学会奨励賞
マルチモダリティを用いた新しい非侵襲的循環器画像診断法の開発
 小澤公哉(和文・PDF
椎間板性腰痛の機序解明に関する取り組み
 西織浩信(和文・PDF
海外だより
ジュネーブ大学病院留学記
 大島 拓(和文・PDF
学会
第1295回千葉医学会例会・第35回歯科口腔外科例会(和文・PDF
第1307回千葉医学会例会・平成27年度第14回千葉大学大学院医学研究院呼吸器病態外科学教室例会(和文・PDF
OAP要旨
健康不安患者の再保証を求める行動の動機と特徴:日本人のサンプルにおける質的研究
 沖田麻優子 小堀 修  沖田恭治 長谷川 直 白石哲也 伊豫雅臣(和文・PDF
編集後記(和文・PDF

 
   
  第七回千葉医学会奨励賞:マルチモダリティを用いた新しい非侵襲的循環器画像診断法の開発
小澤公哉
千葉大学医学部附属病院検査部


 突然死の多くは,心室細動や心室頻拍といった致死性心室性不整脈より生じるとされている。もしハイリスクな冠動脈疾患や心筋疾患症例を非侵襲的画像で正確に同定し,また将来,心室細動や持続性心室頻拍が起こる確率を推定できれば,我々は予防的治療の戦略を進めることができる。これまで我々は,突然死に関連する可能性のある心筋線維化を磁気共鳴画像(MRI)やコンピュータ断層法(CT)といった非侵襲的画像診断で検出し,その臨床的意義と予後予測能の評価を行ってきた。さらにこれら所見を12誘導ホルター心電図や経胸壁心臓超音波と比較も行っている。主な研究テーマは以下のとおりである。1)心室細動における特異的基質の検討: 非虚血性の心室細動症例における320列CT心臓画像を持続性,非持続性心室頻拍症例と比較する,2)肥大型心筋症における12誘導ホルター心電図でのFragmentを認める心室性期外収縮の形態種類数と,心臓MRIにおける左室線維化容積との関連,3)肺高血圧症における,経胸壁心臓超音波による右室2次元Global Longitudinal Strainを用いた,320列CT上で検出された右室線維化の検出。
 本稿では我々の行なったマルチモダリティを用いた新しい非侵襲的循環器画像診断法の我々の開発について述べる。    
 
   
  第七回千葉医学会奨励賞:椎間板性腰痛の機序解明に関する取り組み
西織浩信
千葉大学医学部5年

 
 整形外科医が日常診療を行うに当たり, 腰痛患者を診療する機会が最も多いと言っても過言ではない。しかしながら,腰痛の発症メカニズムについては未だに不明な点が多いのも事実である。一方で, 腰痛患者の臨床研究において全腰痛患者中,椎間板由来のものが約45%を占めるとされており,近年腰痛研究の最先端として,特に椎間板性腰痛が注目されている。そこで,本稿では椎間板性腰痛機序解明に関する研究の歴史と我々が現在まで取り組んできた取り組みに関して総説する。  
   

 
   
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